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【確定申告】やよいの白色オンラインを使って簡単作成 ポイントを解説【サラリーマンの副業】

確定申告が近づくと、いつも迷ってしまう、悩んでしまう。
そんなよくある悩みがちなテーマをわかりやすく、スッキリ解説して悩みを吹き飛ばしてしまおうという連載。
今回のテーマは「やよいの白色オンラインを使用時のポイント」です。
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読んでいただく、皆さんにためでもあるのですが半分は1年後の未来の自分のためへの備忘録となっています。

この記事にピッタリな方

サラリーマンで副業されている方、会社に副業していることが知られたくない方、副業がアルバイトなどの給与所得では無い方を前提とした記事内容になっています。
ただ、これらに該当しない方も参考になる部分もあるかと思います。

やよいの白色オンラインとは

弥生株式会社が無料で提供しているクラウドアプリケーションです。
クラウドアプリケーションなので、PCへのインストールは必要ありません。
ブラウザからの入力となるためWindowsだけではなく、Macでも利用も可能です。
私自身、通常はMacを使用していますが、全く問題なく利用できます。

やよいの白色オンラインでできないこと

無料でとてもいいソフトですが、残念ながらできないことがあります。

  1. 入力した取引データを保存することができない
  2. 事業所得、不動産所得、山林所得といった個人事業主をターゲットにしていて、雑所得の申告書は作成できない
入力した取引データを保存することができない

1年分の取引データを入力していくのですが、入力したデータをエキスポートする機能はありません。
有料(初年度無料)の「やよいの青色申告 オンライン」にデータを連携することは可能になっています。
無料版ならではというところでしょうか。

雑所得の申告書は作成できない

これは実際使ってみてわかったのですが、入力した取引データは事業所得に振り分けられます。
雑所得として収支を計上することができません。
もちろん事業所得の申請に必要な取引内訳書が簡単に作成できますので、申請自体に困るということにはなりません。

雑所得で申告したい

上で述べたように、所得を雑所得とすることができません。
私は今回の確定申告は、雑所得として白色申告したいため、「確定申告書B」を「やよいの白色オンライン」で作成するのは諦めました。
ただ、取引データの入力機能、収入と経費の計算機能は、とても便利なので、以下の機能だけを利用することにしました。

  • 取引データの入力
  • 収支内訳書の作成

「確定申告書B」自体は、国税庁の確定申告書等作成のページで作成しました。
国税庁のホームページでの書類作成方法については、別記事でご紹介したいと思います。

次に、取引データ入力時、収支内訳書作成時のポイントを解説したいと思います。




取引入力

まずは、取引データの入力をします。昨年1月1日から12月31日までを対象に、日毎の売上、支払の明細情報を入力していきます。
慣れれば1件1分もかからず入力できますので月に10件程度、年100件程度であれば1~2時間もあれば入力できるかと思います。

取引データ入力時のポイント

経費については入力後、取引内訳書を作成する際に按分率が考慮されて計算されます。
この按分率は取引毎に設定するのではなく、勘定科目毎の設定となっていて、内訳書作成時に設定します。

つまりどういうことかというと、按分率を設定する単位毎に、勘定科目をあらかじめ分けておく必要があるのです。

私の場合、

  1. 光熱費は、17%(全部屋数に対する作業部屋の割合)
  2. 通信料(インターネットプロバイダ)は、50%(家族と共用のため)
  3. 携帯料金は50%(仕事用と私用50%ずつ)
  4. ドメイン取得・維持費用などの通信費は全額計上(按分せず100%)しています。

このように同じ通信費でも按分率をいくつか分けたい場合は、勘定科目をあらかじめ分けておきます。

私の場合は

  1. 按分率100%(按分しない)通信費は、「通信費」
  2. 按分率50%とする通信費は、「通信費(共用)」

という名前の科目にしました。

あらかじめ科目と按分率を検討しておき、取引データを入力する際に科目を設定していくのがポイントです。

あとは、画面に表示される指示に従って、進めれば簡単に収支内訳書を作成することができます。

収支内訳書自体は不要

白色申告において、雑所得では収支内訳書自体の提出は不要です。
では、なぜ作成するのか?
それは、収入の計算、所得の計算が簡単にできるからです。
やよいの白色オンラインで作成した収支内訳書の「収入金額」欄に表示されている数字を、確定申告書Bの雑所得の「収入金額」欄に転記、
収支内訳書の「所得金額」欄に表示されている数字を、確定申告書Bの雑所得の「所得金額」欄に転記すればOKです。

また、税務署からの調査や問い合わせがあった際にも作成しておくことで、きちんと記録し計算している証拠として説明することが可能になります。
確定申告書に記入した内容の正当性を説明するため、収支内訳書を保管しておくことをおすすめします。

最後にまとめ

面倒な取引データの入力ですが、ソフトを利用することで手間はかなり軽減できます。
また、月別の損益レポートや、科目ごとの損益レポートなど振り返るにはいいレポートも簡単に見ることができます。

やよいの白色オンライン、初めての方でも簡単に操作できますので、オススメです。