IO-DATA社製のHDL-A2.0が突然アクセスできなくなりました。
発生から復旧までの経緯と、復旧方法・復旧手順について記録します。
参考になればいいのですが、故障の発生状況や故障箇所によっては悪化する場合がありますので、責任は負えませんご了承くださいね。お約束です。
長くなりますので、まず、おおまかな復旧手順だけ書きますと、このようになります。
- 故障発生
- 復旧用Linuxメディアの作成
- NASの分解
- 故障HDDの接続
- 故障部位のリペア
- 損失ファイルのサルベージ(保険用)
- NASの組み立て
- 動作確認
実はいろんなところでつまづきましたので、週末の2日間使ってしまいました。
故障したNASについて
故障が発生した機器は、HDL-A2.0。IO-DATA社製の2TBのNASでRAID構成はとれない機種になります。USB接続で外付けHDDを増設可能で、増設した外付けHDDにバックアップをスケジューリングすることが可能です。故障発生時は最悪、最終バックアップをした時点までの復旧となります。
NAS内は、Linuxで構成されていて、HDDをファイル共有する部分はsambaで構築されているようです。
あまり、内部には触れませんが、ポイントは
- OS(システム)をNAS内に持っていること
- Linuxであること
です。
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故障状況
故障の発生状況ですが、2~3日かけて症状が、悪化していきました。
当初の状況
最初は、突然WindowsPCからアクセスできなくなりました。
突然と書きましたが時系列に整理すると、
- Windows8.1から正常に利用できていた
- Windows10にアップデートした(アップデートされた笑)
- 数日後、NASに接続できていないことがわかった
これだけ見るとWindows10によるものかと思われるかと思います。
かく言う私も、『Windows10 NAS 繋がらない』等でググっていました。
まずネットワークドライブの割り当て状況はこんな風に全て×がついています。。
R、SドライブがNAS本体、T、Uドライブはバックアップ用増設HDDを割り当てていました。
ドライブを選択すると、『~にアクセスできません』と表示されます。
あまり、期待はせずに診断ボタンを押してみます。
『このコンピューター上で1つ以上のネットワークプロトコルが不足しています』はぁ?プロトコルが足りないって?見慣れないメッセージでした。
”これらの修復方法を管理者として実行する”というボタンを押してみましたが、うまく動作せず解決には至りませんでした。
Webでもこのメッセージについて、調べてみましたが解決しそうな情報は見つかりませんでした。
次に、NASの管理画面を表示させようとしました。
正常な場合、NASの設定・管理はWebブラウザ経由でNASに接続することで可能となります。
ブラウザのURLにIPアドレスを指定しましたが、『サイトに接続できない』旨のメッセージとなり、管理画面を開くことができませんでした。
コマンドプロンプトを開き、NASのIPに対してpingコマンドを打ってみます。
問題なく応答を返しました。
次にIO-DATA社の機器を探すための『MagicFinder』を実行してみました。
ネットワーク上を検索し、IO-DATA社製品が見つかれば、IPアドレス等を表示するソフトなのですが、NASは検出することができませんでした。
「TCP/IPレベルでは接続(ping)できているものの、MagicFinderで検出されない」という事例がWebでは見つかりませんでした。
この辺でようやく、PC側の問題でなく、NAS側の故障を疑うようになりました。
スマートフォン版のMagicFinderや、これまでアクセスできていたPlaystaion3からの接続も確認してみます。
やはりどの端末からもアクセスできない状況のようです。
この時点では、NASの正面で点灯しているカラーのランプは正常稼働を表す緑色が点灯している状態でした。
この後、悪化していくことになります。
次の記事に続きます。