WindowsPC、買ったばかりの時はそれなりに動くのですが、OSのバージョンやらアプリケーションのインストールを繰り返して、数年経つとかなりもっさりしてきませんか?
買い換えようかとも考えたのですが、今回、内蔵HDDをSSDに交換してみることにしました。
普段は、MacBook Air (13-inch, Early 2015)を使用しています。このストレージはSSDなんですが、ディスクアクセスでストレスに感じることが一切無いんですね。
もっさりすることなく、キビキビ動きます。SSDの効果がとても大きいのではないかと思ったわけです。
また、巷でもSSDに交換しただけでものすごく快適になった事例を見かけるようになりました。
一昔前だとSSDは高額でしたが、比較的に価格も落ち着いてきたように思います。
2018年現在だと、500GBのSSDは1万5千円程度になりました。250GBなら1万を切っています。
PCを買い換えずに、内蔵HDDを交換するだけで快適になるのであれば、とてもオトクですよね。
ということで、今回はSSDに交換する際の手順と、交換前後の性能測定結果をレポートしたいと思います。
今回のVAIO
今回、パワーアップさせるVAIOは以下の機種・仕様です。
モデル:SVE1513AJ
購入日:2013年2月
OS:Windows8(Windows10アップデート済)
CPU:Core i5-3230M(2.60GHz)
メモリー:メモリー 4GB
HDD:HDD 320GB(5400 rpm)
パフォーマンス情報(換装前)
タスクマネージャーでの、メモリ・ディスクの状況です。
使用状況にもよるのですが、メモリーは80%前後、ディスクも80%〜100%になっている状態でした。
これだと確かに遅いはず。CPUの使用率は高くないので、CPUがネックになっていないようです。
メモリの使用率が高いため、SSDへの換装だけではなく、合わせてメモリも増設することにしました。
標準で搭載されていた4GBに4GBのメモリを追加し、合計8GBへ増やそうと思います。
ディスクの領域について確認します。
6つも領域が切られており、
・OEMパーティション
・回復パーティションが3つ
・EFIシステムパーティション
・Cドライブ(NTFS)
以上の6つの領域がありました。
2つの回復パーティションは、おそらくWindows10にアップデートする際に作成されたパーティションだと思われます。
CrystalDiskMarkで、内蔵HDDの性能確認します。
シーケンシャルリード、ライトともに60MB/s程度でした。
測定結果(換装前)
次に、起動やアプリケーション起動にかかる時間を測定します。
同条件で、3回測定した結果です。
電源ONからパスワード入力画面表示まで | 30秒〜50秒 |
ログインから操作可能になるまで | 4分〜5分40秒 |
Google Chrome起動、初期画面表示まで | 平均27秒 |
Wordの起動、入力可能になるまで | 平均32秒 |
ログオフ(サインアウト) | 平均21秒 |
シャットダウン | 18秒 |
かなり遅いですよね。。電源を入れてから使えるようになるまで5分〜6分かかり、アプリケーションの起動に30秒もかかるんです。
かなりストレスでした。
換装手順①(HDDの取り外し)
まず、VAIOの背面のバッテリーを取り外します。
赤い丸2箇所のHDD部分のカバーのネジを外します。
さらに、赤い丸の箇所のネジを外すと、HDDを本体からスライドさせて取り出すことができます。
VAIOに内蔵されていたディスクは、日立製のHDD Z5K320-320(HTS543232A7A384)でした。
換装手順②(HDDからクローン作成)
SSDを準備します。
今回は、定評のあるcrucial製SSD MX500シリーズの500GBモデルを購入しました。
Amazonで購入時点(2018/5)では14,000円程度でした。
HDDと並べてみます。
どちらも、2.5インチ、7mmのサイズですので、SSDに付属しているスペーサーを使用することもなく、そのまま交換するだけでOKです。
取り外したHDDをデュプリケーターを使用して、SSDにコピーします。
デュプリケーターを使用すれば、PCや、クローン作成ソフトなどは必要なく、ボタンを一回押すだけで簡単にコピーすることができます。
完全なコピーがハードウェアレベルで行われますので、SSDをあらかじめフォーマットしておく等の準備も必要もありません。
SSDへの換装手順は、いくつか方法はあります。こちらの記事を参考にしてください。
今回は、一番簡単なデュプリケーターで簡単・確実に実施しました。
ちなみに、コピー時間は80分ほどでした。エラーも発生せず、正常終了しました。
換装手順③(SSDの取り付け)
HDDから外した、マウンタをSSDにネジ止めします。
ノートPCに装着します。スライドさせて端子にきっちり差し込みます。
カバーをネジ止めして完成です。
全く難しくないです。
VAIOのモデルによっては、換装がやや難しいモデルもあるようですが、今回のSVE1513は非常に簡単に行うことができました。
パフォーマンス情報(換装後)
換装後、無事なんの問題もなく起動しました。
タスクマネージャーでの、メモリ・ディスクの状況です。
メモリー増設はまだしていないのですが、メモリー使用率が60%程度になりました。
換装前が80%前後でしたので、かなり余裕ができました。
ディスクの使用率ですが、常に高負荷な状態はなくなりました。
ディスクの領域について確認します。
HDDの完全クローン化を行いましたので、もとの6つの領域はそのまま作成されています。
そして最後部に、未使用領域が168GBほどの余った領域ができました。
元のHDDが320GB、換装後のSSDを500GBとしたためです。
この領域をCドライブに割り当てて、Cドライブを拡張したいところですが、少し手間がかかります。
別の記事にてレポートしたいと思います。
さて、CrystalDiskMarkで、注目のSSDの性能を確認します。
シーケンシャルリードが507MB/s、ライトが462MB/s程度となりました。
換装前のHDDに比べて、7倍〜8倍のスピードが出ています。
本当に桁違いのスピードになるんですね。正直感動しました。
測定結果(換装後)
次に、起動やアプリケーション起動にかかる時間を測定します。
同条件で、3回測定した結果です。
換装後 | 換装前 | |
---|---|---|
電源ONからパスワード入力画面表示まで | 13秒 | 30秒〜50秒 |
ログインから操作可能になるまで | 50秒 | 4分〜5分40秒 |
Google Chrome起動、初期画面表示まで | 7秒 | 27秒 |
Wordの起動、入力可能になるまで | 5秒 | 平均32秒 |
ログオフ(サインアウト) | 7秒 | 平均21秒 |
シャットダウン | 6秒 | 18秒 |
無茶苦茶速いです。
ストレスが全くなくなりました。
「ログインから操作可能になるまで」が50秒となっていますが、この時間は起動時にスタートアップに登録されているプログラムが全て起動完了するまでの時間です。
最後にSpotifyが自動で起動するようになっているのですが、画面表示されるまでを測定しています。
ですので、実際はもっと早い段階で並行して操作することは可能なんです。
これまでは起動を早めるためにスリープさせておくことが多かったのですが、ログオフ・再起動が全く億劫でなくなりました。
本当にいわゆる「爆速」になったと感じます。
ここで問題が
ここで、問題となるのがメモリです。
SSDへの換装だけでここまで速く、キビキビ動くようになるんて。そしてメモリー使用率も下がったというおまけつき。
すでに想像以上の効果が出てしまっています。
増設用のメモリ、もう買ってしまったよ。
まあ、多くても困るものではありませんので、増設しちゃいます。
VAIOを裏返して、ネジ1本でとまっているカバーを外します。
スロットが2つあり、奥のスロットには4GBメモリが1枚ささっています。
手前のスロットに、購入したメモリを斜めに挿してあげます。
そして上から優しく倒してあげると増設完了です。
これも簡単に終わります。斜めに挿すところだけ少し慣れ・コツが必要なくらいでしょうか。
さて、パフォーマンス状況と、性能測定を行ってみます。
パフォーマンス情報(メモリ増設後)
タスクマネージャーでの、メモリの状況です。
メモリー使用率が30%程度になりました。80%→60%→30%です!もうアプリケーションを複数立ち上げても余裕で動いてしまいます。
測定結果(メモリ増設後)
処理時間も同様に計測してみました。
増設後 | 増設前 | |
---|---|---|
電源ONからパスワード入力画面表示まで | 13秒 | 13秒 |
ログインから操作可能になるまで | 47秒 | 50秒 |
Google Chrome起動、初期画面表示まで | 7秒 | 7秒 |
Wordの起動、入力可能になるまで | 6秒 | 5秒 |
ログオフ(サインアウト) | 7秒 | 7秒 |
シャットダウン | 6秒 | 6秒 |
ログインからの処理がやや速くなりましたが、ほとんど変わりませんでした。
メモリ使用率に余裕がありますので、高負荷な難しい処理や、多重実行などヘビーな使い方も可能になったということになります。
振り返ってみる
これまでも、古いPCのCPU交換や、メモリ増設を行ったことはありますが、今回のびっくりするレベルでの効果を経験したのは初めてです。
これまで、ディスクの性能に引きづられてCPUは本当の力を発揮できていなかったんだなと思いました。
5年前以上前のPCがサクサク動くPCに生まれ変わったのは、ほんと期待以上でした。
当分、PCの買い替えはしないで済みそうです。
あと、これからPCを買う方には、絶対SSD搭載モデルをおすすめします。
多少、CPUやメモリのグレードを落としてでも、SSDモデルにした方が、パフォーマンスはいいと思います。
数年前のHDDモデルを使用されていて、買い替えようかなぁと思っている方、SSD化は本当にオススメですよ!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後に
お決まり文句で恐縮です。
- ディスクの換装やメモリの増設は、メーカー保証外となる場合があります。ご自身の判断でお願いします。当ブログでは責任は負いかねます。
- 記事は事例となります。製品の組み合わせにより、挙動や結果は異なります。あくまで参考レベルとお考えください。
とさせていただきますが、、、やっぱりオススメです!
正しく仕様を確認したうえで行えば、難しくなく、リスクは低いと思います。
今回仕様したパーツ・機器
今回使用したパーツ・機器をまとめておきます。
Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm (9.5mmアダプター付) CT500MX500SSD1/JP
- 出版社/メーカー: Crucial
- 発売日: 2018/01/09
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