PS4のアプリケーションの処理時間について、PS4の仕様や通信規格の面からどの構成がオススメなのか、以前記事にしました。
今回、SSDを実際に使用して処理時間を測定しましたので、レポートします。
本記事でのPS4は、PS4 Proではなく、ノーマルのPS4になります。
事前の予測
以前の記事で、PS4(ノーマル)の場合、
外付SDD>>内蔵SSD>>>外付HDD>内蔵HDD
の順で性能が良いはずと予測しました。
なお、外付HDDと内蔵HDDの検証は以前行っていて、実際に外付HDDの方がパフォーマンスがいいことが確認できています。
以前の検証結果は、こちらの記事になります。
では実際にSSDを使って測定したいと思います。
測定方法
今回の測定方法・測定対象は以下の通りです。
・内蔵HDD、内蔵SSDの場合は電源ONからメニュー表示されるまでの起動時間も測定。
・ゲームは、Bloodborn,FF15の起動時間と、ゲーム中のデータロード時間を測定。
・それぞれ3回測定し、平均を算出。
使用したSSD
今回したSSDは定評のある、Crucial(クルーシャル)製SSD 500GB MX500となります。
外付として、USB接続する際に使用したHDD/SSDケースは、『Wavlink 2.5インチUSB 3.0 HDDケース』です。
USB3.0対応のSATAデバイス接続用のケースになります。
ふたを開けて、SSDを差し込んでネジを止めて、完成です。
簡単。
内蔵ディスク換装方法
PS4のHDDカバーをはずします。
赤丸部分のネジを外します。
内蔵HDDを引っ張り出すことができます。
マウンタからHDDを取り外します。
SSDに取り外したマウンタを取り付け、後はPS4に戻してあげればハード的には換装完了です。
SSDのへの換装手順は別記事で詳細をご紹介したいと思います。
測定結果
まずは、標準の状態である内蔵HDDの場合です。
起動(ホーム画面表示まで)
PS4の電源を投入し、この画面が表示されるまでの時間ですが、『約43秒』でした。
FF15
FF15を起動し、このメニュー画面が表示されるまで『約1分10秒』でした。
次にセーブデータをロードし、操作可能になるまでの時間ですが、『約1分33秒』でした。
ファストトラベルでハンマーヘッドから、カエムの岬へ移動しました。
『約1分17秒』でした。
Bloodborn
Bloodbornを起動し、このメニュー画面が表示されるまで『約32.5秒』でした。
エリア移動(狩人の夢→ヤーナム市街地)にかかった時間は、『30秒』でした。
測定結果をまとめます。
内蔵HDDの場合
PS4起動(メニュー表示まで) | 43秒 |
FF15起動(メニュー表示まで) | 1分10秒 |
FF15 セーブデータロード | 1分33秒 |
FF15 移動 | 1分17秒 |
Bloodborn起動(メニュー表示まで) | 32.5秒 |
Bloodborn 移動 | 30秒 |
外付HDDの場合
同様に、外付HDDの場合は以下の結果となりました。
FF15起動(メニュー表示まで) | 1分05秒 |
FF15 セーブデータロード | 1分24秒 |
FF15 移動 | 1分09秒 |
Bloodborn起動(メニュー表示まで) | 32秒 |
Bloodborn 移動 | 27.5秒 |
内蔵SSDの場合
内蔵SSDの場合は、以下の結果となりました。
PS4起動(メニュー表示まで) | 27秒 |
FF15起動(メニュー表示まで) | 59秒 |
FF15 セーブデータロード | 36秒 |
FF15 移動 | 38秒 |
Bloodborn起動(メニュー表示まで) | 28秒 |
Bloodborn 移動 | 21秒 |
外付SSDの場合
外付SSDの場合は、以下の結果となりました。
FF15起動(メニュー表示まで) | 59秒 |
FF15 セーブデータロード | 36秒 |
FF15 移動 | 39秒 |
Bloodborn起動(メニュー表示まで) | 29秒 |
Bloodborn 移動 | 21秒 |
一覧にまとめます。
対象 | 内蔵HDD | 外付HDD | 内蔵SSD | 外付SSD |
PS4起動(メニュー表示まで) | 43秒 | - | 27秒 | - |
FF15起動(メニュー表示まで) | 1分10秒 | 1分05秒 | 59秒 | 59秒 |
FF15 セーブデータロード | 1分33秒 | 1分24秒 | 36秒 | 36秒 |
FF15 移動 | 1分17秒 | 1分09秒 | 38秒 | 39秒 |
Bloodborn起動(メニュー表示まで) | 32.5秒 | 32秒 | 28秒 | 29秒 |
Bloodborn 移動 | 30秒 | 27.5秒 | 21秒 | 21秒 |
考察
- 内蔵HDDより外付HDDの方が速い
- HDDよりSSDの方が断然速い
- 内蔵SSDと外付SSDの速さに大きな違いが出なかった。
1番目は以前も検証した結果と同じでした。
2番目のHDDとSSDは特にFF15では大きな差が見られました。
この辺はゲームやアプリケーションの特性によるのだと思われます。
大量のデータを単純に読む作りになっているほど、SSDに換装することで効果が得られます。
そして3点目の内蔵SSDと外付SSDの差がほとんどでなかった点については、
アプリケーションの特性もしくは、外付用のHDDケースの仕様で頭打ちになっているのかもしれません。
いちがいには言えませんが、今回の結果をまとめると、
外付SDD≒内蔵SSD>>>>外付HDD>内蔵HDD
こんな感じでした。
この結果であれば、内蔵ディスクをSSD化したほうが、PS4の起動も高速化できますので、いいかも知れませんね。
今回使用したSSD、SSD用ケース
Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm (9.5mmアダプター付) CT500MX500SSD1/JP
- 出版社/メーカー: Crucial
- 発売日: 2018/01/09
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